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標高3250mにある池田館で働きつづけるということ

2026.08.02

 山小屋で働いてみたい!という声をたまに聞きます。皆さんは山小屋の仕事にどんなイメージを持っていますか。

 山小屋仕事は、宿泊業を想像していただければ概ね間違いはないと思います。

 部屋を清掃し、お客様を案内し、食事を提供し、トラブルに対応する。

 では下の街の一番の違いは何かというと、働いている環境条件だとは思います。

 標高3250m。常に雲の上の環境は誰でも適応できるものではありません。

第一に空気中の酸素濃度。地上の約70%です。3割減です。

慣れてないうちは少し動くだけでも息が切れます。

 資源が限られているため、町と同じようには生活できません。

 何かと制限もあります。とくに富士山に関しては〝水〟が貴重になるため、

毎日お風呂に入るということはできません。

 次に開山期間中の約二か月間、体調を維持して最後まで働き続ける自己管理能力が必要になります。

 と、書きつつ、先日私は微熱を出してしまいました。いや、二日で立て直しましたよ。

 リカバリー力も必要です。休めるときに休ませてもらう素直さも大事。

 集団生活を円滑にこなすためのコミュニケーション能力も必要です。

池田館に限って言えば、オーナーもその奥さんも、長年働いているベテランさんも、優しい方なので、変に肩肘張らずに自然体で、最低限の礼節さえ持っていれば問題ないです。

私も楽しくやらせてもらっています。

 人を選ぶ仕事、だとは思います。ですが、やってみたいと思ってくれた人は、挑戦してほしいと私は思います。

 最後に、自分なりのこの仕事をやりきるコツを書いて終わりにします。

 極端に言ってしまうと、私は池田館で仕事をしていると思っていません。

生活を営んでいる、感覚。わかるでしょうか?母親が子供に美味しい食事を用意するように、決まった時間に飼い犬の散歩に出かけるように、庭の花を愛でるように高山植物を観察して、日々移ろい、一刻一刻表情を変化させる富士山の自然を感じる。ともに過ごす仲間との会話を楽しみ、時には一人の時間に没頭する。

 改めて思い返すと、なかなか充実した時間ではないのでしょうか。ふふ。

 まあ、楽しいことばかりではないですが、

人生にとって価値ある経験ができる場所だとおもいますよ。ここは。

 

 平(@pinhu0416)

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